街の喧騒から離れて、自然の中で
の~んびり里山のお散歩をしたい時、
よくここに行くのです。
千葉市のはずれにある加曾利貝塚公園。
40数年前から、ここで、
今から7000年~2500年前の縄文時代の
遺跡の発掘が、本格的に始まりました。
考古学の遺跡って、地味~であんまり目立ちませんが、
なんとここの貝塚の規模は日本一、世界でも最大級の大きさなのだそうです。
ふふふ、千葉って、なにげに結構すごい歴史を持っているのですね!(笑)
遺跡のおかげで開発が制限され、保護されているこのあたりは、
手付かずの自然がたくさん残されています。
公園の中も、必要最低限の手しか加えられていなくて、
うっそうと繁る草木の中、なんともナチュラルなお散歩が楽しめるのです。
いつもは、
地元のかたがウォーキングをしているくらいで、
ほとんど人を見かけないのですが、
この日は、なんだか様子が違っていました。
おお? 縄文体験って・・・?
なんと縄文むら祭りの期間中のようです。
ススキの野原を超え、クヌギの林を抜けて、
復元された縄文時代の住居跡のほうに近づいて行くと、
なにやら縄文時代のお家から
煙が上がっているのが見えてきましたよ~。
わーお、火おこし体験の実演中でした。 子どもたち楽しそう~。
縄文時代の服を、借りて着てみることもできるようです。
博物館のかたなのか、ボランティアのかたなのか、
今から何千年も前の、縄文時代の人々の暮らしの様子を、子どもたちに優しく語り聞かせながら、
木の板と細いキリで火の熾し方を教えていらっしゃる様子は、なんだかとってもいいものでした。
火を熾した後は、家のかまどで縄文時代のお料理を作ったりするのかな? すごく面白そうですね♪
林の向こうに見えるのは、縄文時代よりはぐっと現代に近づきますが、江戸時代の古い農家です。
ここでは、地元の
土器作り愛好会の皆さんたちが、
縄文土器の作り方の実演をしていました。
お庭では、形作った土器を焼成しています。
のんびり焚き火しているように見えますが、
いきなり火の中に入れると割れてしまうので、
少しずつ火に近づけて温めるのだそうです。
去年改装中で閉まっていた博物館も
オープンしていました。
ここでは、遺跡で発掘された
本物の縄文土器を見ることができます。
他にも興味深い発掘品がいろいろ展示してありましたが、
私はどうも中に長く居れなくて、さらっと回ってすぐに出てきてしまいました。
埋葬された赤ちゃんの骨とかがあるのが、いたたまれなかったです。
この時代の成人の骨は各地で発掘されているけれど、
乳幼児を埋葬した姿は世界でもめずらしいのだそうです。
でもここの遺跡からは、子どもの遺骨がずいぶんたくさん発見されているようです。
赤ちゃんが生まれたら、育つのが当たり前の現代と違って、
縄文時代の乳幼児死亡率って、多分、想像しがたいほど多かったと思います。
そんな小さな命も、大切に丁寧に埋葬していた、この村の縄文人たちの
その優しさと深い悲しみを思うと、、、 ちょっと胸がいっぱいになってしまいました。
他に、何千年もかけて堆積していった貝塚の、地層の断面図を、
こんなふうに見ることができるところもあって、これはすごく面白いと思います。
貝だけでなく、これは魚の骨とか、イノシシの大腿骨とか、鹿の骨盤とか、説明書きがあって、
いったいこんな小さなかけらから、どうやってわかるのでしょう??? 奥深い学問ですね~。
「発見されたものをそのままの姿で残していく」というポリシーのもと、この公園は、
ほんとにまったく自然のままで、綺麗な花壇や整備されたお庭などは全然ありませんが、
いろんな野の草花や、木の実を発見しながら、さくさくと落ち葉を踏みしめ、
ナチュラルな雑木林のお散歩を楽しむことができます。
縄文のむら祭りは、11月中
毎週日曜日に開催されているようです。
行ったのが偶然日曜日だったので、
いろいろ見れて楽しかったですよ~♪
あらら、ここでも発見、双子の四つ葉のクローバー。^^
いったいこれは私に何を暗示しているのでしょう???
加曾利貝塚博物館のHPは、
こちらです。