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国外退避・フランスまでの長い長い道中記

地震が起きた後、続く余震に、こころ休まらない日々でした。
夜中に大きな揺れで目が醒めて、よく眠れなくなりました。。。
連れが、ふたりでフランスの家に戻ろうと決意したのは、
14日の福島第1原発2号機の大きな爆発が起きた時です。

その映像を見て、私はもちろん愕然としてしまいましたが、
チェルノブイリの事故でヨーロッパが受けた、長く続く大きな打撃に
トラウマのようなものがある連れにとっては、
私が感じた、未知の原発事故に対する恐れや不安よりも、
もっとずっと深い、精神的なところで鳴り響く、鋭い警報を受け取っているようでした。

さらに、インターネットで各国のニュースを丹念に見比べていて、
日本の報道のあまりの悠長さ、危険はないと強調する姿勢に、
余計に隠蔽を疑う気持ちをおさえられないようでした。
(もちろんそれは、人々の恐怖心をいたずらにあおって、
大きなパニックを起こさないようにという配慮もあるだろうと、理解してはいましたが)

エクスペディアで航空券の手配をしようとすると、すでにエールフランスの便は満席。
ルフトハンザを購入しようとしている途中で、「只今航空料金調整中」の表示が出て、
それ以上進めなくなりました。
翌朝、再トライすると、エコノミー往復オープン2人で約40万円だった料金が、
なんと約60万円になっていました!
ええーっ?と驚きながら他のルートを探しても、KLMも、ブリティッシュも満席。
かろうじてアリタリアの、成田→ローマ→ミラノ→トゥールーズという
なんだかものすごい、これはまるで観光旅行ですか?という感じの、
あっちこっちの乗り換えルートながら、17日の出発便を、なんとかゲットすることができました。

外に出るのは必要最小限にしたほうがいいと連れが言うので、買い物も自粛し、
狭い部屋で黙々と荷造りをしていると、フライトのディレイのメール連絡。
「だからイタリアの航空会社は~。
この便出るかどうかもわからないよ」と、差別的な発言をする連れ。^^;

夜になって、今度は電話がなりました。
なんと成田からのフライトは全面キャンセル。 結局19日の関空からの振り替えになりました。
「だからイタリアの・・・」と言う連れに、「ルフトハンザも成田便飛ばなくなってるじゃん」と言うと、
「原発事故の上空あたりで旋回するのを乗務員が怖がっているのかもしれない」とか、
「ドイツとイタリア、反原発で政治的な何かの力が・・・」とか、いろいろ憶測していました。

18日に、新幹線で大阪に向かいました。
静岡にも大きな地震が起きた直後でしたが、
車窓から、相変わらず優美な姿でたたずむ富士山の姿を眺めて、じんわり。。。
ああ、日本を離れなくちゃならないんだと、郷愁に沈みました。

到着後、関空近くにとっておいたホテルに向かう前に、
「イタリアの航空会社は心配だから、ちゃんと予約されているか確認してくる」
と連れが言うので、(苦笑)、、、 行ってみると、
アリタリアのカウンター前は、国外退避する大使館関係者の家族たちでいっぱいでした。

しかし、カウンターのお姉さんはとても親切で、
「明日の予約はとれていますが、今日の便にも空席があるので、振り替えできますよ」と申し出てくれ、
しかも、ローマからトゥールーズ便もあるらしく、
わざわざミラノまで経由しなくてもいいのに替えてもらえました!

機内でお隣になったご婦人は、「ミラノに住む娘夫婦が、たいそう心配して、
すぐにこっちに来いと言うので」と、おっしゃっていました。
「日本とイタリアの報道は、トーンがすごく違っているようですよね」とも言っていました。

真夜中にローマに到着。
日本からの便の乗客は厳重な放射能チェックを受けるかもしれないと思っていましたが、
ここは厳格なドイツではなく、まあ良い意味でいいかげんなイタリアなのでした。^^;
ぜんぜん何もないばかりか、驚くことに、入国審査さえノーチェック。
日本のパスポートの表紙を一瞥しただけで、開くことさえなく、入国スタンプもなしで、
さあどうぞどうぞと通されました。
EUパスポートを持つ連れの審査よりも、もっと簡単でしたよ。^^;

これはいったい、、、
今回の被災に対する日本人への特別な措置なのでしょうか。
まったく不思議の国、イタリアです。。。

そしてゲートを出たところで、
待ち構えていた報道陣につかまって、連れはインタビューを受けておりました。^^;

さてさてこの後ローマでは、乗り換えに9時間も待たなくてはなりません。
うらぶれたとても古いターミナルでした。 トイレの匂いが、そこはかとなくただよっています。
なぜかホームレスの人が多数入り込んでいて、床のあちこちに寝ていたりして。

床に毛布を敷き、足をつき出して丸くなっているホームレスのすぐ隣りに、やっと空いていた
固く冷たいベンチに座り、私はなんとも惨めな気持ちになってしまいましたが、
汚いとはいえ空調の効いた空港ターミナルで、9時間くらいなんだというのでしょう?
被災して避難所生活をしている人々は、寒い中、物資も充分にない不便な中、
先の見えない不安の中で、何日も何日も暮らしているのです。

日本からの便で見かけた大柄なオランダ人の青年が、向かい側の床の上に座っていて、
連れといろんな会話を交わしていました。
彼は休暇で日本に観光に来ていて、今回の災害に遭ったそうです。

オランダには原子力発電所はあるのか?と聞いてみたら、2つだけあるそうです。
そのひとつはただの研究用の発電所で、もうひとつは、あるだけで稼動はさせていないとか。
フランスはエネルギー大国で、その75%が原子力発電らしく、
原発をひとつも持たないと決心して久しいイタリアは、
足りない分のエネルギーをフランスから買っているという話も聞きました。

そんなこんなで夜が明けて、、、 やっと近代的でモダンな第一ターミナルに移ることができました。
そして青年はアムステルダムへ、私達はトゥールーズに向かう便に、ついに、ついに、
乗り込むことができたのでした。
長い長いフライトでした。 そしてなんともいえず寂しく、不安で、複雑な心境をかかえた旅でした。


************


日本では、そろそろ桜が開花し始める頃ではないでしょうか。
毎年いろんなことが起こるけれど、変わらず季節が来ると見事に咲いて、
私達の心をなごませてくれる桜の花。 日本の花。。。

そうだ、日本庭園があるトゥールーズの公園にも、桜の木があったことを思い出して、
自転車に乗って行ってみました。今から一週間くらい前のことですが。

ちょっとばかりなんちゃってな日本庭園なのですけれど、、、
うわぁ、見事に咲いていましたよ、いろんな種類の桜の花。 満開でした!
このあたりの春の気候は日本より暖いので、桜の咲く時期も早いようです。

こんな感じです。
あまり上手な写真でなくて心苦しいですが、
トゥールーズの桜を、日本より一足お先に、どうぞお楽しみ下さい。
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関東地方ではゴールデンウィーク頃に見頃を迎える八重桜も、ここでは今にも咲きだしそうでした。
つぼみがもう、こんなに膨らんで!
1週間前の写真なので、もうすっかり咲いているかもしれませんね。
お天気の良い日に、また自転車に乗って出かけてみようと思っています。
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by hirorobox | 2011-03-30 15:55 | フランス編France | Comments(4)

ネット開通しました! フランスのTVニュース

音信不通で、ご心配をおかけしました。
フランスに戻り、苦節10日目にしてやっとネットが繋がりました。

この手のフランスでの手続き関係に、迅速さはまったく期待できないと、
重々承知してはいたつもりですが、
自宅でネットも電話も衛星放送も繋がらないというこの情報砂漠の10日間は、
なかなかつらいものがありました。

心配でたまらない日本の災害関係のニュースも、
フランスのローカル放送しか映らないから、フランス語オンリーで、
私にはちんぷんかんぷん。
でも、その映像から、少しだけでも状況を読み取ろうとTVにかじりつき、
連れが一緒にいる時には、英語でかいつまんで解説をしてもらいつつ、
日本にいる家族や知人たちに思いを馳せながら過ごした日々でした。

私は、普段はほとんどTVを見ないのです。
こんなにたくさんの時間TVを見続けたのは、これまでの人生で初めてです。
おかげで今では、フランスの放送局と番組編成のエキスパートになれたかも?
(言葉がわからないので、深い内容に関してはともかく・苦笑)
ニュースはどのチャンネルの何時と何時と何時から、とか、
この時間は子ども向けのアニメばかり、とか、
ソープオペラの時間帯とか、深夜番組の各局の動向とか、、、(笑)

そんなわけで、今日までフランスでのTVニュース報道しか見ておりませんで、
他のヨーロッパ諸国や、アメリカ、その他の国や、もちろん日本本国での報道と
正確には比較することはできません。
それに、そもそも言葉の理解度が乳幼児よりも劣るという状況です。
それでも、この10日間のフランステレビっ子生活で見聞きしたことの、
私なりの感想を、ここに書き留めておこうと思います。
(そんなの、あんまり誰の役にも、何のためにもなりそうにないですけれど、、、)

フライトの遅延、キャンセル、出発地の変更、ルート変更などなど、紆余曲折を経て、(大汗)
やっとフランス南西部の家にたどり着いたのは、リビア攻撃が始まったばかりの時でした。
この国でのトップニュースは、もっぱら日本の災害のことから、すでにリビアの件に変わっていました。
そして数日前からはそれも、まもなく行われる国内の選挙のことばかりになっています。
一度だけニュースのトップに返ったのは、日本からの放射能汚染が
フランスの上空にやってくることが話題になった時くらいでした。

私としては、もちろんリビアのことも気にはなりますけれど、
でも一番知りたいのは、今は、日本の情報なのです。
このもどかしいジレンマ。
自分から知りたい情報を探し出し、そして得られるネットの世界と、
流される内容をそのまま受身で受け取ることしかできないTVの世界との違いを、
ずいぶん感じてしまいました。

それでも、時折りよそのお宅で衛星TVをちらりと見たり、パソコンを使わせてもらったりして
ほんの少しですが、こま切れの他国からの情報を得ることはできました。
同じヨーロッパでも、国によって報道の切り口やトーンはずいぶん違っているようですが、
フランスの日本に対するTV報道は、まあまあ妥当でまっとうなもののように思います。
特にドイツでの報道などは、政治的なからみもあって、
反原発の、差別というか、日本バッシングのような内容も多いようで、悲しくなってしまいますが。

フランスでも、ほんのわずかの量とはいえ、日本から放射能汚染がやってくるということで
けっこうな騒ぎになっていますが、私自身のここでの人付き合いの中では、
この度の地震、津波、原発事故という、日本が負ったひどい災害に対して
同情や優しさや気遣いを受けることはあっても、嫌な思いをさせられたことはありません。

ああ、一度だけ、繁華街を歩いていた時に、学生っぽい若い女の子の二人連れが
日本をネタにあまり良くないジョークを言って笑い合っているのを耳にしました。
ジャポネという言葉と、多分今回の災害にからめた内容であろうことが伺い知れました。
まあ、それぐらいのことです。たいしたことではありません。

これまでのフランスでのTV報道を通し、原発事故に関してわずかながらも私がキャッチした情報は、
事故があった福島原発では、いまだコントロールができていないということ。
この問題は今後何日間とかで解決できることではないだろうこと、
何週間も、場合によっては何ヶ月もかかるかもしれないということ。
そして完全なコントロールができるようになるまで、
放射能は流され続けるだろうということ・・・

私は今、被害が最小限におさえられますようにと、遠い異国から祈ることしかできません。
そして日本で不自由な生活をされている方々が、少しでも安らかに暮らせるようにと願うばかりです。


************


フランス南西部のこの街は、日本の関東地方よりずいぶん暖かく、
今まさに春らんまん、百花繚乱の美しさです。
心配と不安と疲れを抱えてこの地にやってきた私を、優しく迎えてくれた
可憐な花々を、皆様にも紹介したいと思います。

運河沿いのチューリップ。
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一昨年の夏、たくさん採ったプラムの木は、今、桜に似たまっ白い小さな花を咲かせて。
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この国では、温かな気持ちを小さな花束に替えて贈っていただくことがよくあります。
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この地方の名物花、バイオレット。 
ひとつづつ摘んで心を込めて作ってくれた、小さな手作りのプレゼントには、
思わず涙目になってしまいました。
この素敵な香りが届けられるといいのですが。
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by hirorobox | 2011-03-29 05:54 | フランス編France | Comments(2)

フランスに避難することになりました

ご心配をおかけ致しております。
ブログへのコメントや、個人的にいただく心温まるご連絡、ほんとうにありがとうございます。

私達は、明日の便で、日本からフランスの家に避難することになりました。

航空券の料金が、ものすごく高くなっていて、それはそれは驚くほどです。
年末年始やゴールデンウィークどころの話ではありません。
国外脱出しようとしている在住外国人や、また日本人が大勢いるのでしょう。

フランス大使館では、関東に在住している自国民に、ここから離れるようにと奨励していて、
国へ帰る人たちのために、無料のチャーター機を2台用意したとのこと。
しかし連れの決断は早く、私達は、その勧告やチャーター機の情報を得る前に、
すでに民間航空券の手配をしてしまっておりましたので、費用は自腹ですが。^^;

福島にいる両親と妹夫婦が、30キロ圏内の避難待機地域に住んでいます。
私の両親と、せめて子どもたちだけでも安全な場所へ、
できれば一緒にフランスへ避難させたかったのですが、
妹が同意せず、かないませんでした。

今後起こるかもしれない危険が、いったいどれくらいあるのかなんて、
数字でははかれません。
そして、どれくらいの可能性や不安度を持ってして、
人がその場から離れることを決断するかということも、
個人のプライオリティや、現実的な状況等によってそれぞれなのだと思います。

それほど至近距離でもない千葉から、自分達だけ逃げることになったことに対して、
正直言えば私の心の中で、罪悪感のようなものがくすぶっていることも確かですが、
一方では、人がふたりいなくなっただけでも、少しは節電や、食糧の確保に協力できるから
それだけでもいいかもと、自分をなぐさめたりしています。

でも、最悪、もしもメルトダウンになったりしたら、
千葉だって至近距離ではないなどとは言っていられないですけれど。。。
しかし報道によれば、そこまでの危険は、今のところほとんどないのでしょうし(多分)、
私達は「念のため」に、フランスに帰るだけなのです。

皆様のお気持ちをいたずらに揺れさせたくはなかったのですが、
また突然連絡がとれなくなって、ご心配をかけてしまってもと思い、
このブログにも書いてから出国することにしました。

ぜんぜん危険がないことが確認されたら、すぐ日本に戻ってくるかもしれないし、
あるいは、またしても、連れが世界中のどこかに行くことになって、
その滞在先に合流することになるかもしれません。
まったく、いつまでもあっちこっちと居場所の定まらないこんな私で。。。すみません。^^;

皆様のブログには、しょっちゅうおじゃまして、拝見させていただいております。
特に今は、そこから貴重な情報をいただいたり、
心配や不安で、きゅっと縮んでしまっている心を
優しくほぐしてくれるような写真や、楽しいお話、
そして食いしん坊には目がない、美味しいものの画像や情報の数々。。。(笑)
余裕ができたら、ぜひゆっくりコメントもさせていただきたいと思っています。

言葉の通じないフランスでは、前回のように再びホームシックにかかりそうだし、
祖国日本がこんなに大変な状況で、不安でたまらない状態にもなると思います。
こんなふうにネットを通して、皆様と交流できることが、
私にとっては大いなる救いです。
こころから、いつもありがとうございます。 感謝。。。
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by hirorobox | 2011-03-16 06:33 | 日本編Japan | Comments(12)

ぶじのおしらせ

わたしじしんと、そして、ぱそこんのちょうしもわるくて、
ずっとおやすみしてしまっていました。
ごらんのとおり、かんじへんかんができません。
いままでの、ほうちじょうたいを、おゆるしください。
つれのぱそこんも、にほんごがかけないし、わたしはすごくふべんです。

また、このたびのじしんでは、
たほうめんから、ごしんぱいおかけしまして、もうしわけありません。
わたしも、ちょうどにほんにいたつれも、ぶじにしています。

じしんがおきたときは、びょういんにいました。
などというと、もっとしんぱいさせてしまうかもしれませんが、
これは、つれのほうのただのけんさで、しんこくなものではありません。

びょういんのたてものは、
ふつうのびるより、ゆれもすくなくせっけいされているようで、
こんなにおおきなじしんだったとは、ぜんぜんわかりませんでした。

また、じしんがおきたときの、いしや、かんごし、ほかびょういんすたっふのかたたちの
たいおうがすばらしく、それはそれはかんどうしてしまいました。

むかしおきた、がるーだいんどねしあこうくうきじこのとき、
きゃくしつじょうむいんが、じょうきゃくよりさきに、
われさきにと、にげだした、ひどいじけんを、おもいだしてしまいました。
いりょうかんけいしゃよりも、こうくうきのじょうむいんのほうが、
ずっときびしい、きんきゅうじのくんれんを、うけているはずだとおもうのですが。

これは、こくみんせいのちがい?
それともこじんの、こもんせんすのもんだいでしょうか。

このたびおせわになったびょういんでのできごとには、
たいへんかんめいをうけましたので、
またあらためてごしょうかいできたらいいなとおもっています。

かくちで、おおきなひがいにあわれたかたがたのことをおもうと、
たいへんむねがいたみます。。。
よしんもあるし、あらたなじしんもおきているようです。
どうぞみなさま、くれぐれもおきをつけください。

ひらがなばかりで、よみにくく、もうしわけありません。
ことしになってとった、おはなのしゃしんで、
どうぞ、すこしでもなごんでくださいませ。

はるをつげる、すいせんのはな。
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あおぞらと、うめのはな。
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そめいよしのよりも、ひとあしおさきに。 まんかいの、かわづざくら。
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by hirorobox | 2011-03-12 11:57 | 日本編Japan | Comments(10)