毎日素敵なお天気が続いている、UAEの小さな街です。
先日は、空いっぱいにぷかぷかと、うろこ雲が浮かんでいましたよ~。
空気が綺麗に澄み渡り、まるで日本の秋のような空模様です。
お向かいの砂漠は、こんな感じ。
なんとなく秋っぽい?風情の写真も撮れました。(笑)
こちらは、北海道の富良野あたりの秋の風景に、まあ似ていなくもないような(こじつけ?笑)
さてさて、こんなUAE最高の季節、冬のお散歩三昧の日々の中、前回発見した
「砂漠に生えるスイカに似た不思議の実」の真相究明に、さっそく乗り出した私です!
ターメイヤさんから、その実は「デザートスカッシュ」という名前だと教えていただきました。
スイーツのdessertではなくて、砂漠のdesertですよ~。
味はものすごく苦くて、どんな動物も見向きもしないとか、、、あ~ん、残念。。。
しかしあくまでもあきらめの悪い私、(食い意地が張っているとも言う・笑)
煮込んでジャムみたいにしてみたら、もしかしてイケるんじゃないかと期待して、、、
再び不思議の実を採取に、裏のワディへ遠征してまいりました!
そうです、これが不思議の実の生っている、ミステリーサークル!!!(笑)
こんなのが、ワディのあちこちに生えているのですが、
あらら?よく見ると、あちらでは、ピジョンの家族が不思議の実を食べている???
鳥さんだって食べれるくらいの苦さだったら、
もしかして平気なんじゃないのかな、ジャムにすれば!
ふふふ、期待もふくらむ私です。
う~む、どこから見ても、スイカにそっくりの植物です。
お花はこんな感じ。 スイカにしてはサイズが少々小さいだけで。
鳥さんが食べたらしい実のあとも発見!
この日お家に持って帰った不思議の実。
切って中身を見てみましょう。
わくわく・・・
まずは、熟れた感じの黄色の実を選んで。
皮がとっても固いんですけど、
やっとナイフを入れると・・・
あらら、なかなか美味しそうな感じですよ。
ちょっと一口食べてみました。
ぎ、ぎ、ぎゃ~あああ!
な、なんと表現したらよいのでしょう。
口から火が出る、というのは辛い時、ですが、
こ、この苦さは・・・(激汗)
ジャムにする夢を打ち砕くのに、それは充分ショックな苦さでございました。
残念無念。。。
というわけで、お部屋のかわいいオブジェがまた増えました。(苦笑)
ははは、こんなオチのない、「不思議の実・砂漠のミステリー」の顛末で、スミマセン。^^;
奇特にも、もしここまで読んでお付き合い下さったかたがいらっしゃったら、ごめんなさい!
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動物もそうだけれど、砂漠で生きている植物って、本当にすごいと思います。
厚い果肉や、ぎざぎざの棘や、そういうもので身を守って、
過酷な気候の中で頑張って生きのびている。
不思議の実は、どんな動物にも食べられないほど苦く苦くなることで、
自らの種を守ってきたのですね。
ピジョンは、果肉ではなく種を食べようとしていたのだと思いますが、
それでも少しだけかじった後は、ほとんど残して行ってしまっています。
デザートスカッシュは生命力が強く、夏の砂漠でさえ見かけることがあると
教えていただきました。 スイカやメロンの仲間のように思えますが、
人間が美味しく食べるために、人工的に甘く、柔らかく改良されてきた
それらのフルーツとはま逆で、自ら生き延びるために、固く、苦~い味に
自然に進化?してきたのだなぁと、その不思議さに驚き、とても感心しています。
ほんとうに、その苦さは、寿命が縮むかと思ったほどのショックでしたもの!(大汗)。。。