毎日パンを買いに行く、お気に入りのパン屋さんがあります。
そのお店の可愛い店員さんは、マカオ生まれのマカオっ子。
完璧な英語を話し、いつもにこやかに、根気強く私の英語に対応してくれるので、
毎日ちょっとずついろんな話をするようになりました。
始めの頃、彼女から「仕事は何?」と聞かれた時、
「ここでは何もしていない、ただの主婦よ」と答えると、ちょっと不思議な顔をされました。
そして最近、「毎日何をして過ごしているの?」と聞かれ、
「家に居て、料理をしたり、掃除や洗濯をしたり・・・」と答えると、さらに奇妙な顔。
「どうして?メイドでもないのに」と思われているのがわかったので、
「時々お出かけしたり、散歩したりして楽しんでいるわ、マカオは好きよ」
と加えて言うと、少し納得顔になりました。
次のお客がやってきたので、そこで会話はお終いだったのですが・・・
この一連の出来事が、私のメゾンデートル(存在意義)を
ちょっとばかり考えさせるきっかけになったようです。
まあそんな大げさなことではないですが・・・
それに関しては、もう少し深く自分の心をさぐってから、
もし機会があったら、ここにも書いてみるかもしれません。
というわけで、ただ今、現地生活充実度アップに向けて、自分なりの改善策を考案中。。。
ここでの私は日本と違って、のんびりとして毎日が夏休み、いや気候的には春休み?
とりあえず、軽く「春休みの宿題」みたいな、何か小さな目標を作ってみましょうか。
無理してまで頑張らなくてもいい事で、自分が楽める事で、
マカオにいるからこそできることって・・・
やっぱり、世界文化遺産めぐりでしょうかね~。
こちらに来たばかりの頃、あふれる中国人観光客のパワーに圧倒され断念して以来、
あんまり観光地のような所に行く気が失せていたのですが、
せっかく文化遺産の宝庫、マカオにいるのですものね。
この小さな街に、世界文化遺産がなんと30もあるんですよ!(22の建物と8つの広場)
連れの故郷、あの古いトゥールーズの街でさえ、文化遺産に指定されているのは、
サン・セルナン寺院とミディ運河だけだったと思います。
時間はた~っぷりあります。
のんびり少しずつ訪れて、写真を撮ったり、興味があることを調べたり、
つれづれにブログにも書いてみたりしたらいいんじゃないかな~と、ちょっぴり決心!
とりあえずは、短期目標。
4月までに、マカオの世界文化遺産をさらりと全部一回りしてみることを課題に、
観光客目線で、軽く、気負わずやっていこうと思いまーす。
というわけで、ここから本題。(←長いよ、前置き ^^;)
ある晴れた日の朝に、いよいよ文化遺産めぐりプロジェクトがスタートです! ^0^
マカオパスをにぎりしめ、いざバスに乗って、喧噪のマカオ半島繁華街へ。
って、覚悟してたほどには、お、そんなに混んではいませんよ。
やったー、平日の午前中は、文化遺産めぐりのねらい目かもしれません。
①まずは歴史的地域の中心部とも言える、セナド広場から。
おー、晴れ渡った青い空!

波模様の石畳がとても印象的で素敵な広場です。
でもこの美しい石畳になったのはつい最近の1990年代だそう。
それまではなんてことない広場だったのかもしれませんが、
でもこの小さな広場が、この街の中心だったのですね。
今はまだ春節の飾りが飾ってあって、ド派手な中国風のイメージたっぷりな景観です。
もう少しして飾りが取れたら、シンプルな広場に戻るんじゃないかと思いますので、
シンプルでシックな広場の写真を撮りにまた来てみま~す。
②広場に面して建っている、仁慈堂という白い建物。
こちらも文化遺産のひとつです。

1569年に(アジアで初めて)慈善施設として建てられたものだそう。
現在では、1階が役場、2階が博物館になっています。

仁慈堂の1階の役場には、私も今度お邪魔する予定があるので、
その時にじっくり観察してみようと思います。
歴史的建造物が、現役で普通に使われているところが、素敵ですね!
この後は、広場のお向かいの民政総署の建物、
続いてその後ろにある教会や図書館、そして・・・と、一日で10くらいの文化遺産回りました。
ははは、最初から飛ばしちゃってますけど、狭いマカオ、距離にしたら多分2kmくらいの範囲です。
そこに文化遺産が10くらいって、よく考えればすごいですね。
この日の出来事、長くなるので、分けて書こうと思いま~す。